就労移行支援を利用して良かったこと・しんどかったこと
双極症のそらねです。
もう去年のことになりますが、就労移行支援を利用していました。
ちょうど利用を検討していたときに、家のポストにチラシが入っていたことがきっかけで、見学・体験通所をし、利用を開始しました。
が、いろいろとしんどいこともあって辞めてしまい、自力でアルバイトの求人を探して社会復帰しました。
メリット・デメリットというか、自分が「利用してよかった!」と心から思うこともあれば、しんどくて辞めて正解だったと思うこともあったので、紹介したいと思います。
就労移行支援施設に通ってみてよかったこと
1. 分かり合える支援員さんや素敵なスタッフの方に出会えたこと
うつを経験したことのある支援員さんがおり、実体験をもとにアドバイスをいただくことができました。
「大変でしたね」とわたしの気持ちに寄り添ってあたたかい言葉をかけてくださったのが印象に残っています。
ほかにも、支援員ではないけれどいろんな形でサポートしてくださるスタッフさんがいて、通所するといつもあたたかく迎え入れてくださり、嬉しかったです。
いまではもう繋がりはありませんが、出会えてよかったと思える方々でした。
2. いろんな制度について教えてもらえたこと
前述の支援員さんが、わたしがそれまで全然知らなかった、自立支援医療のことや精神障害者保健福祉手帳のことを教えてくださいました。
自立支援医療のことは、主治医や通院している病院の方が教えてくれたらよかったのに…と思うこともありますが、教えてくれない病院が結構あるみたいです。
医療費が1/3になってとても助かりました。
精神障害者保健福祉手帳については、「障害者手帳」や「障害」という言葉を、それまで自分ごととして考えられなかったのですが、
支援員さんに「手帳は使っても使わなくてもいいけど、税金の控除や障害者採用など、“権利”が増えるので考えてみてください」言われて、初めて自分ごととして考えるようになりました。
これがきっかけで徐々に「障害」を受け容れられるようになった気がします。
結婚して苗字が変わったあとで申請し、現在は手帳の恩恵を受けまくっています。笑
3. 久しぶりに家族以外の人とコミュニケーションが取れたこと
わたしが通っていた就労移行支援施設は、PC操作などの講習のほかに、様々なプログラムがあり、工作したり畑に行ったり、時にはほかの利用者さんと議論したりして、たくさんの学びがありました。
プログラムを通じて、支援員さんや利用者さんたちとお話しできるので、休職・退職してから引きこもっていたわたしは、久しぶりにいろんなひととコミュニケーションが取れて嬉しかったです。
就労移行支援施設に通ってみてしんどかったこと
1. 契約時と話が違った
週3日なら通えそうだ、と契約時に支援員さんと話して決めていたのに、所長が「毎日来て」と言うので体調を崩してしまいました。
「在宅でzoomでもいいから」「チャットで報告するだけでもいいから」とハードルを下げてはくれたのですが、契約時と話が違うため納得いかないまま、所長の圧がすごくてしんどかったです。
2. 信頼していた支援員さんがいなくなり、支援員さんたちと合わなくなった
前述の支援員ですが、そのひとを信頼して通所を決めたのに、そのひとが退職してしまい(退職したくなる理由があったのかもしれませんが…)、所長や後任の方とまったく合わなくなってしまいました。
とうとう体調を崩し、通所するのも連絡をするのもつらくなり、なかなか連絡できずにいたところ、後任の方に「こんなこともできないのに就職なんて…」と言われてしまい、かなり落ち込みました。
後任の方が来てから施設の雰囲気もなんだか重たくなり、通いたいと思えた頃の施設とは別物になっていたと思います。
就労移行支援の利用を考えている方へ
まず、わたし自身の経験から思うのは、うつの状態が軽くなった方でないと通い続けるのは難しいのではないかということです。
わたしはむしろ悪化して体調を崩しました。
それから、支援員さんとの相性も大事だと思います。
わたしのように、通所してから状況が変わったというのはアンラッキーな例だと思いますが、事前に見学したり、説明をしっかり受けたりして、
施設や支援員さんとのミスマッチがなるべくないように準備するといいのではと思います。
通いやすい立地だとなお良いですね。
就労移行支援の利用を検討している方の参考になれば嬉しいです。